今週の1面は、北朝鮮による拉致被害者の横田めぐみさんの父、滋さんが亡くなったというニュースを1面で取り上げました。
Shigeru Yokotaの後にwhoseが続いていますね。このwhoseを苦手にしている人もいるかもしれませんが、少なくとも解釈するのは難しくありません。whoseを(文脈に応じて)his/her/their/itsに置き換えて読んでみましょう。簡単に意味を取ることができますよ。
◆ Shigeru Yokota, whose (⇒his) daughter Megumi was abducted to North Korea in 1977, died.
(横田滋さん〔彼の娘は1977年に北朝鮮に拉致された〕が亡くなった)
◆ Children whose (⇒their) parents are not married should have the same rights.
(両親が結婚していない子供たちも同じ権利を持つべきだ)
このwhoseを苦手にしてしまう理由の1つに「これが使われた文をうまい日本語に訳すのが難しい」というのがあるかもしれませんが、いつも言っているように、日本語に訳さなくても意味を解釈するのは可能です。上記の2つの文でも、whoseはあくまでShigeru Yokota、Childrenを説明するために使われています。文中でwhoseを見たら、まずは「ここから先は直前の名詞・固有名詞の説明が始まる」と意識する。続けて、文脈に応じてhis/her/their/itsなどに置き換えて考える。意味を解釈するにはこれだけで十分です。訳そうと思ったら、これ以外にも自然な日本語を当てはめたり、どの語順で日本語にするのが最も自然かといったことなどに頭を使わなければいけませんが、それは英語の理解とは関係ない無駄な努力。うまい訳ができないために、意味の理解もできていないと錯覚してしまうのは本末転倒ですよ。