このWeb連載も、いよいよ20回目となりました。引き続き、皆様が英文読解のコツをつかめるように頑張ってまいります。ぜひ感想など、お聞かせいただけますと幸いです。
今週の1面は、デモが続くベラルーシ情勢に関するニュースです。
動詞のheckleもjeerもどちらも「~を野次る」という意味です。前半は「ベラルーシのアレクサンダー・ルカシェンコ大統領は、8月17日にある工場を訪れた際に、労働者達に野次られた」ということ。その後にwhileがあるので、どんな時に「野次られる」という出来事が起きたのかを捉えましょう。「ストライキが国中で広がる中」ということですね。動詞のgrowは「(人・植物が)育つ」という意味が基本ですが、他にも「(売り上げなどが)伸びる」「(興味・不安などの感情が)高まる」「(町が)発展する」「(友情・愛情などが)強まる」など、日本語の「育つ」よりも幅広い意味で使われます。growは何かが「大きくなる、育つ」というニュアンスで捉えておけば、たいていの場合解釈が可能ですよ。今後英文中でgrowを見つけたら、どんな意味で使われているかに注目してみてください。
さて、その後にraising(~を高める、強める)というing形が続いていますね。これは、この講座で過去に何度も扱っています(初出は第2回)。完成した文の後に続くing形は前の文に何らかの情報をつけ加える働きがあります。文中でこれを見たら、ing形の前にandを補って解釈するのがコツですよ。
◆ He won the election, becoming the 15th mayor of the city.
(彼は選挙で勝って、その市の第15代市長になった)