30回目を迎えた今回の「編集長の英文読解術」では、核兵器禁止条約の発効が決まったというニュースを取り上げます。
まずは基本的な単語の確認から。このパラグラフで使われているtreatyもpactもどちらも「条約」という意味を表します(pactは「個人間で結んだ約束」のように小規模なものを指すこともあり)。条約に「調印する」はsignを使いますが、調印された条約を「批准する」場合はratifyという動詞を用います。また、条約が「発効する」はtake effectといいます。effectは「効果」という意味がありますが、「(条約の)発効」という意味でも使われます。これに関連して、effectiveも「効果的な」だけでなく、The law will become effective next month.(その法律は来月より有効となる)のように、「(法律などが)有効な」という意味もあります。以上、やや難しい語句ではありますが、こうした国際関係の記事ではよく出てくるので、ぜひ覚えておきましょう。前半は「核兵器を禁止する国連の条約は、1月22日に発効する」という意味でした。