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第36回【2020.12.18 issue】Capsule with asteroid samples arrives in Japan for research

うちの下の娘(2歳)は、お姉ちゃんがアイスクリームを食べているのを見ると、自分も欲しがります。「まだ小さいからだめだよ」と伝えると、「まだ大きいもん!」と反論するのですが、お気づきの通り「まだ」の使い方がおかしいですよね。でも、英語学習者もstillやalready/yetの使い方を間違えることがあるので、こういうミスは言語習得の過程で欠かせないな、と改めて思いました。ちなみに「大きいもん!」と言う時は、たいてい両手を上に伸ばして少しでも体を大きく見せるアピールをしてくるのが、何ともかわいいなと感じてしまいます。

さて、今週の1面は、探査機「はやぶさ2」が小惑星からサンプルを持ち帰ったという記事です。

(The 1st paragraph)
A small capsule containing asteroid soil samples that was dropped from space by Japan’s Hayabusa2 spacecraft and landed in the Australian Outback arrived Dec. 7 in Tokyo for research into the origin of the solar system and life on Earth.

主語のA small capsuleにcontaining asteroid soil samples(小惑星の土壌サンプルを含んでいる)というing形の修飾要素が続いています。これに加えて、small capsuleを修飾するthat was dropped … and landed …という関係代名詞も後ろに続いています。こうした、主語の後ろにたくさんの修飾要素がつながった文を読むのは、慣れないうちは大変です。というのも、A small capsuleという主語に対応する動詞(この場合はarrived)がなかなか出てこないからです。ここで大事なのは「我慢」。こちらの図をご覧ください。

まずは、赤で書いた〈主語+動詞〉という基本的な骨組みを捉えることが最も大切。その際に長い修飾語があって、動詞がなかなか見えてこないことがよくありますが、ここはじっくり我慢しながら読むことが必要です。お薦めしたいのは、頭のどこかに「主語ポケット」を作ること。主語が見えたら、一度このポケットに入れる。その後、長い修飾語の部分を読みながらも、ポケットに入れた主語を頭の片隅にキープし続ける。そして、動詞が見えた時点で、ポケットの中の主語と合わせて骨組みを捉えるという読み方です。いきなりこう言われても、すぐに実践するのは難しいと思いますが、この「頭の片隅に主語をキープしながら読む」という感覚が掴めてくると、修飾語が長くても我慢して読み進められるようになるし、文の構造を捉える力も飛躍的に伸びていきますよ。少しずつ練習していきましょう。

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