1年前の今頃は、小学1年生だった上の娘が通う学校も突然休校になり大変でした。家でも勉強させなくてはいけないと思い「もうすぐ2年生なんだから、四字熟語の1つも知らなければいけないぞ。何か漢字4文字の言葉を言ってみろ」と聞いたら、「男女混浴」という答えが。「もっとまともな答えを言え」と言ったら「裏口入学」と返され、早くも育て方を間違ったかなと思った次第です。
今週の1面は。大坂なおみ選手の全豪制覇の記事です。
「大坂なおみはジェニファー・ブレイディに6-4、6-3で圧勝した(crushed)」に続く、to secure…に注目しましょう。まずはsecureの意味から。「security(セキュリティー)の仲間かな」と予想できた人は鋭い! secureは「~を確実に手に入れる、確保する」という動詞や「安心できる、頑丈な」という形容詞として使われます。特に英文記事の中では、本文のように〈secure+タイトル〉や〈secure+勝利〉という形で使われて「そのタイトル獲得を確実にする⇒タイトル獲得を決める」、「勝利を確実なものにする⇒勝利を決める」という文脈で使われることが多いですよ。本文では、secure her second Australian Open titleで「2度目の全豪オープンのタイトル獲得を決めた」ということです。
もう1つの注目点は、このtoの用法。〈to+動詞の原形〉(いわゆる「不定詞」)には「(・・・して)その結果~」のように〈結果〉のニュアンスを表す用法があります。この用法が使われる場面はある程度限られていて、特に多いのが「・・・して、その結果~を勝ち取った(本文のパターン)」、「・・・して、その結果~になった」というパターンです。
◆He won the election to become the next governor.
(彼は選挙に勝って、次の知事になった)
◆Tom grew up to be a fine young man.
(トムは育って、その結果素敵な若者になった⇒素敵な若者へと育った)
こうしたパターンに慣れてくると、crushed Jennifer Brady 6-4, 6-3 to secure…が「(ジェニファー・ブレイディに勝利して)その結果、~を確実にした」という意味だというのが一瞬で見えるようになってきますよ。