今週の1面は山田真貴子内閣広報官が、接待問題で辞任したという記事です。
「日本の首相の広報(public relations)のトップが辞任した」に続くafter以降を見ていきましょう。まず、acknowledgeは「~を認める」という動詞で、同じ意味のadmitよりもフォーマルな響きのある語です。
◆He acknowledged that he had made a mistake.
(彼はミスを犯したことを認めた)
本文ではacknowledgedの後にthatが省略されて、she had a ¥70,000 dinner paid for by a broadcasterという文が続いています。この構造は分かりましたか? 山田広報官が7万円超の会食接待を受けたことは既にニュース・報道等でご存じの方が多いでしょうから、意味は分かったかと思いますが、ここでは構造をしっかり理解しましょう。
まずポイントになるのは、hadという動詞の後に、a ¥70,000 dinner(7万円のディナー)という目的語がつながり、その後にpaidが続いています。pay(支払う)はpay-paid-paidと活用しますが、このpaidを過去形の動詞と捉えても意味が通らないので、ここでは過去分詞として使われています。ということは、〈have+A+過去分詞〉という形になっているわけですね。文法に詳しい方は、この形を見てピンと来たことでしょう。これは「Aを~してもらう」という意味を表す構造です。
◆ I must have the roof painted.
(屋根を塗装してもらわなければいけない)
◆ I’m going to have my hair cut tomorrow.
(明日髪を切ってもらう予定だ)
haveと過去分詞で、名詞をサンドイッチしている構造だと捉えると分かりやすいと思います。屋根は「塗装される」、髪は「切られる」ので、それぞれ受身の形である過去分詞が使われていると考えておきましょう。