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第68回 【2021.7.30 & 8.6 issue】Cannes: Japanese pair win best screenplay for Drive My Car

今週は、カンヌ国際映画祭で濱口竜介監督ら2人が、日本映画として初めて脚本賞を受賞したという記事を解説します。

(The 1st paragraph)
Filmmaker Ryusuke Hamaguchi and screenwriter Takamasa Oe won the best screenplay award at the annual Cannes International Film Festival on July 17 for Drive My Car, becoming the first Japanese to win the prize.

「映画監督の濱口竜介さんと脚本家の大江崇允さんは7月17日、毎年のカンヌ国際映画祭において最優秀脚本賞を受賞した」に続く、for Drive My Carに注目しましょう。Drive My Carが作品のタイトルであることは分かったかと思いますが、その直前になぜ前置詞のforが使われているのか分かりますか? いつも言っているように、こうした前置詞の用法に「何となく」は禁物。なぜその前置詞が使われているのか、しっかり説明できるようになることが大切です。forには〈非難・賞賛などの理由〉を表す用法があります。具体的には、以下の例で押さえておきましょう。
◆ He was criticized for not wearing a face mask.
(彼はマスクをしていなかったことで非難を受けた)
◆ We thanked her for helping us.
(私たちは助けてくれたことで彼女に感謝した)
◆ He was fined for speeding.
(彼はスピード違反で罰金を取られた)
このように、「~のことで非難・賞賛・感謝・罰する」という場合、非難や賞賛などの理由(「~のことで」)をforで表します。こうした前置詞の用法は、「あれと同じだ!」と気づくことが理解のスタート。本文の「~(という作品)で受賞した」も上記の例文と同じパターンであることに気が付きましたか?

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