今回は、アフガニスタンでタリバンが首都を制圧したという記事を解説します。
まずはsweptという動詞に注目しましょう。これはsweepの過去形で「掃き掃除をする」というのが元の意味。そこから「さっと掃く」というイメージが生じ、これが「素早く動く」という意味につながりました。
◆ The crowd swept into the Bastille.
(群衆はバスティーユ監獄へと押し寄せた)
◆ A hurricane swept through the city.
(ハリケーンがその街を通り過ぎた)
このようにsweep自体は様々な意味で使われますが、日本語訳を1つ1つ暗記するのは非効率的。訳ではなく、どういったイメージを持つ語であるかという観点で捉えておきましょう。sweepは「素早く動く」というイメージで使われる語です。上記の例文にもそれが表れていますね。このイメージが頭にあれば、sweepが使われた文を理解するのが楽になりますよ。
本文に戻りましょう。The Taliban swept into Afghanistan’s capitalなので、「タリバンがアフガニスタンの首都にドドっと押し寄せた」という姿をイメージしておきましょう。前半は「タリバンは8月15日、政府が崩壊し(collapsed)、追い詰められた(embattled)首相が同胞の(fellow)市民や外国人の大量脱出(exodus)に加わった後、アフガニスタンの首都に押し寄せた」という意味です。