今回は、今年の漢字に「金」が選ばれたという記事を解説します。
まず、以下の日本語を英語にしてみてください。
「『ocean』に当たる日本語は何ですか?」
分かりましたか?(※正解はこのパラグラフ解説の最後にあります)
このように前置詞のforには「~に当たる」という意味があります。これは以下の用法が元になっていると考えておきましょう。
◆ Did you really pay $50 for this junk?
(こんながらくたに、本当に50ドルも払ったのか)
◆ He wants to trade his Darvish baseball card for my Ohtani.
(彼はダルビッシュの野球カードと僕の大谷のカードを交換したがっている)
このようにforには「~の値段で売買する」という〈取引〉や、「~と交換する」という〈交換〉の文脈で使う用法があります。この場合、「50ドル・がらくた」「ダルビッシュのカード・大谷のカード」が対応していると考えることができますね。そこから「~に当たる言葉」のように〈(言葉の)対応〉にもforが使われると考えておきましょう。
というわけで長い前置きになりましたが、以上が分かっていれば本文冒頭のThe kanji character for kin, which means “gold” or “moneyも大丈夫でしょう。「『gold』や『money』を意味する『きん』に当たる漢字(=金)」という意味です。ここでも〈(言葉の)対応〉のforが使われていますね。こうした前置詞の用法に「何となく」は禁物。なぜforが使われるのか、しっかり説明できるまで深く理解しましょう。
全体は「『金』や『お金』を意味する漢字の『金』が今年を最も適切にまとめる(summarizes)漢字として選ばれたと、京都を拠点とする学術組織が12月13日に発表した」という意味です。characterには、いわゆる「キャラクター、登場人物」「性格」の他、「文字(数字・記号なども含む)」という意味があることも押さえておきましょう。
解答例:What is the Japanese word for “ocean”?