今週はスキージャンプの小林陵侑選手が、北京五輪で日本に初めての金メダルをもたらしたという記事を解説します。
「小林陵侑選手は2月6日、男子スキージャンプノーマルヒルの競技で勝利した」に続く、to earnに注目。この用法は過去に何度か扱っています。〈to+動詞の原形〉(いわゆる「不定詞」)には「(・・・して)その結果~」のように〈結果〉のニュアンスを表す用法がありましたね。〈結果〉の用法が使われる場面はある程度限られていて、特に多いのが「・・・して、その結果~を勝ち取った(=本文のパターン)」、「・・・して、その結果~になった」というパターンです。
◆ He won the election to become the next governor.
(彼は選挙に勝って、次の知事になった)
◆ Tom grew up to be a fine young man.
(トムは育って、その結果素敵な若者になった⇒素敵な若者へと育った)
本文では「(勝利して)その結果、北京オリンピックで日本第1号の金メダルを獲得した」という意味で使われています。
ちなみにearnは「稼ぐ」という意味で覚えていたかもしれませんが、このように「~を手に入れる、獲得する、勝ち取る」という意味でも使われますよ。
◆ We have earned their trust.
(私たちは彼らの信頼を勝ち取った)