2年前にスタートした本連載も、今回が最終回となります。
今週はロシアへの支援めぐり米国が中国に警告を発したという記事を解説します。
まずは大きな構造として、Jake Sullivan warned (during talks…) thatのように、during…という要素が間に挟み込まれているものの、warned that ~(~だと警告した)というwarnedとthatのつながりが見えましたか? ここでは「アメリカの大統領補佐官のジェイク・サリバン氏は3月14日、中国の外務高官ヤン・チエチー氏との会談中に~だと警告した」という意味を表しています。
では、何と警告したのか? ここでのポイントはconsequenceという語です。これは「結果」という意味の名詞で、特に「(何かの結果として生じる)重大なこと」というニュアンスで使うことが多い語です。
◆ Cheating on exams can have serious consequences.
(試験での不正は、深刻な結果をもたらす可能性がある)
本文ではface “consequences”の形で使われていますね(“consequences” とクオーテーションマークがあるのは、consequencesという語を実際にサリバン氏が発話したことを示しています)。直訳すると「結果に直面する」ですが、これは「その代償を払う、行動の責任を取る」といった意味で使われています。