外遊
official trip overseas
「外で遊ぶ」わけではない
2024年4月、岸田首相は日本の総理大臣としては9年ぶりとなる国賓待遇でアメリカを訪問した。約1週間にわたる滞在中、首相はバイデン大統領との首脳会談で、日米関係をインド太平洋地域を越えた「グローバルなパートナーシップ」とする共同声明に合意した。また、連邦議会での演説は英語で行ない、 I never get such nice applause from the Japanese Diet.(日本の国会では、これほどすてきな拍手を受けることはまずありません)とジョークを飛ばした。
政治家の外国訪問は「外遊」と呼ばれるが、この場合の「遊」は「遊び」を意味するわけではない。国内事情に縛られずに「自由に動く」ニュアンスだ。英語では直球でofficial trip / visit overseas(公式な外国訪問)とするのが通例だ。
ちなみに、「遊」を含む言葉に「遊軍」がある。特定の持ち場やテーマに縛られずに大きなニュースに応じて取材を行う「遊軍記者」を、rove(放浪する、同じ場所に留まらない)を使ってroving reporterと呼ぶことがある。
政治家の外国訪問は「外遊」と呼ばれるが、この場合の「遊」は「遊び」を意味するわけではない。国内事情に縛られずに「自由に動く」ニュアンスだ。英語では直球でofficial trip / visit overseas(公式な外国訪問)とするのが通例だ。
ちなみに、「遊」を含む言葉に「遊軍」がある。特定の持ち場やテーマに縛られずに大きなニュースに応じて取材を行う「遊軍記者」を、rove(放浪する、同じ場所に留まらない)を使ってroving reporterと呼ぶことがある。
◆例文
Before the U.S. Congress, Prime Minister Fumio Kishida used his speech to show off his diplomatic chops, drawing laughs from lawmakers with jokes.アメリカ連邦議会で、岸田文雄首相は演説を使って自身の外交センスを披露し、ジョークで議員の笑いを呼んだ。
◆関連語
・pay a visit / call to:~を訪問する・U.S. Congress:アメリカ連邦議会
・show off:披露する、見せびらかす
・chop:【俗】センス、才能
・state guest:国賓
・address:【他動】(~に)演説をする
・Indo-Pacific:インド太平洋(近年使われるようになった地政学的な概念で、中国に対抗する狙いがある)