熱中症
heatstroke
症状により表現の使い分けを
毎年夏になると、熱中症による救急搬送のニュースが頻繁に報じられる。日本の英文メディアはheatstrokeを「熱中症」の訳語としてよく使うが、夏の暑さによる健康障害を広くheatstrokeでまとめるのは少々乱暴である。日本では熱中症の定義は曖昧で幅がある。英語における症状の程度による分類を厳密に行なえば、heatstrokeは「熱射病」で、緊急処置を要する症状の重い段階だ。一方、脱水やめまい、頭痛などを伴う中程度の症状はheat exhaustion(熱性疲労)と呼ばれる。医学的には他にも詳細な分類があるようだが、一般的にはこの2つの使い分けを意識すればよいだろう。
◆例文
Heat exhaustion is a condition that happens when your body overheats, while heatstroke is the most serious condition that requires emergency care.熱性疲労とは体が過熱した時に起こる症状で、熱射病とは緊急処置を要する最も深刻な症状である。
◆関連語
・blazing:非常に暑い・scorching:焼けるような
・dehydration:脱水
・mercury:気温(気温計に使われる「水銀」に由来)
・Celsius:摂氏
・Fahrenheit:華氏
・meteorological:気象の
・extremely hot day:猛暑日(気象庁の分類の英訳)