今週の1面は、検察庁法改正案に対して、多くの芸能人がツイッター上で反対の声を上げたという記事。久しぶりにコロナウイルス関連以外の1面となりました。
前半のtake to Twitterのところが難しかったかもしれませんね。英文記事を読み込んでいる人なら、take to the streets(〔主に抗議活動のため〕通りに繰り出す)という形を見たことがあるはず。これも、それの仲間だと捉えておきましょう。この場合はto Twitterですから、「ツイッターへと繰り出した」、つまり「ツイッター上で抗議した」ということです。よって、前半は「多くの有名人が、検察官の定年を延長しようとする政府の動きを批判するためにツイッターに繰り出した(=ツイッター上で批判した)」。
これに続くwith以下は分かりましたか? ここでは第4回で扱った以下の構造が使われています。
◆I can’t concentrate with kids (=A) running around me (=B).
(子供たちが私の周りを走り回っている状態では集中できない)
このように、withの後ろに2つの要素(with+A+B)を続けて「AがBである状態・状況で」という意味を表す構造でしたね。これが少し複雑になったのが本文の形です。
withの後に、Aに当たるone、Bに当たるwarning … countryという構造が見えましたか? これがすっと解釈できた方は、英文読解の上級者と言ってよいでしょう。ここでは「(批判した有名人の)一人が(A)」「この動きは国を『破壊する』可能性があると警告している(B)」という状況である、ということを表現していたわけです。