今週の1面は、アメリカで黒人男性が警察に殺害された後、全米規模の抗議活動が起きたというニュースです。
ここは難しかったと思います。ニュースなどを見て背景知識があれば、どういうことか分かったかもしれませんが、きちんと解釈するのは簡単ではありません。じっくり見ていきましょう。
まず、take to the streetsは「(主に抗議活動のため)通りに出る」。その後のwith以降は、構造はもちろん、使われている語句も難解です。まずは、この講座の受講生なら、もうおなじみ。<with+A+B>の形が使われているのを見抜けましたか? 第4回で初めて扱って以来、何度も登場していますね。withの後ろに何らかの2つの要素をつなげて「AがBである状態・状況で」という意味を表す表現です。
◆ I can’t concentrate with kids (=A) running around me (=B).
(子供たちが私の周りを走り回っている状態では集中できない)
本文ではAに当たるのがviolence(暴力)、Bに当たるのがflaring(発生する)。つまり「暴力が発生している状態で」という意味を表しています。