AFS は、二度の大戦による荒廃を経験した救急車ドライバーたちによって設立された非営利団体です。紛争という悲劇を繰り返さないために「ともに生きることを学ぶ」べく、現在、約100 ヵ国でプログラムを展開しています。
AFS インドネシアの現地支部行事で、寺尾さんは他の留学生と観光地を訪れた。
高校生の年間派遣プログラムでは、ホームステイしながら現地の高校に通います。参加者は日々の「普通の生活の中で」異文化に触れることで、視野を広げ、違いを尊重し、その違いを楽しむことを経験し、固定観念にとらわれない柔軟な考え方を養います。
日本での活動は1954年に8名の高校生を日本初の高校交換留学生としてアメリカに派遣したことに始まり、これまでに2万人以上が参加しています。
また、全ての活動はボランティアによって支えられています。
現在、第67期生として、2020年にアジア、北米、中南米、欧州、オセアニアの計37ヵ国・地域に飛び立つ395名を
募集しています。中学3年生から応募可能です。
<寺尾帆海さんの留学体験談>
ホストファミリーが開いてくれた寺尾さんの誕生日会の様子
「あつい・ゆるい」。これが、私が感じたインドネシアの魅力です。
「あつい」とは「活気に溢れている」ということです。首都のジャカルタでは、次々と高層ビルが建ち、高速道路や地下鉄の工事が行なわれていました。また、学校の授業も日本の高校よりも現代的だったように思います。独立後から上り続けてきたインドネシアからは、これからも上り続けていくという勢いがとても感じられました。
「ゆるい」とは、「おおらかな性格」のことです。インドネシア人は「Tidak apa apa ( 大丈夫)」の精神を持っています。言葉も文化も全く知らなかった私は、彼らの「大丈夫だよ」という言葉にとても救われました。たとえ相手が失敗しても、広い心で前向きに考えられるこのおおらかさは、インドネシア人ならではかと思います。
現地で過ごしたからこそ分かるインドネシアの魅力には、日本の魅力とはまた別の輝きがありました。これからさらに魅力的な国になると思います。