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海外留学に使える資格試験情報

春のグローバル教育特集

 

英語力を証明するにはどれを選べばいい?
海外留学に使える資格試験

英語圏の高校や大学に留学する際には、「英語力を証明するための試験のスコア」が求められる。学校によって出願に利用できる試験が定められているので、事前にどの試験が有効か、またどの程度のスコアがあればよいかを調べておく必要があるだろう。また、試験によって異なる特色を理解し、目標スコアを得るための対策を立てておきたい。主な試験、注目しておきたい英語資格試験の特徴を紹介する。

● TOEFL

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Test of English as a Foreign Language の略。アメリカで作成されるテストで、アメリカやカナダなど北米の大学への正規留学を目指す人が使うことが多いが、世界各国で通用する。現在日本では、TOEFL iBT テストと呼ばれる、インターネットを利用したコンピューター試験を受けることになる。「Reading」「Listening」「Speaking」「Writing」の4セクションからなり、コンピューターによって自動採点が行なわれる。TOEFL 対策コースを持つスクールや対策用の教材が多く、対策を立てやすい試験の一つだと言える。

● TOEFL Junior

TOEFL が大学入学希望者向けのアカデミックなテストであるのに対し、TOEFL Junior は、中学生・高校生を対象に英語力測定の目的で作られたもの。「リスニング」「文法・語彙」「リーディング」の3セクションからなり、友人との会話など、日常的な題材を取り上げているのが特徴。ペーパーテストで、マークシート式。TOEFL を受ける前に、アカデミックな英語に親しむ準備として取り組んでみるといいだろう。

● IELTS

International English Language Testing System の略。ケンブリッジ大学英語検定機構、ブリティッシュ・カウンシル、IDP:IELTS オーストラリアの3団体が共同運営している。イギリス・オーストラリア・カナダ・ニュージーランドのほぼすべての高等教育機関で採用されていて、アメリカ留学にも利用できる。「Reading」「Listening」「Writing」「Speaking」の4セクションからなるペーパーまたはコンピューターによる試験だが、Speaking は試験官との面接方式であるところに、大きな特徴がある。ペーパー試験・面接による口頭試験を得意とするのであれば、IELTS が有利となるかもしれない。

● ELTiS

English Language Test for International Studentsの略。アメリカの高校の授業を受けるために必要とされる「聴き取り能力」「読解能力」を確認するテスト。アメリカの高校に留学する際に、このELTiS のスコアが求められることがある。「リスニング」「リーディング」からなるオンラインまたはペーパーによる試験。文法・語法や長文・会話の理解のほか、計算や統計などを含む一般教養問題が加えられているのが特徴。交換留学プログラムなどで、ELTiS の一定以上のスコアを参加条件とすることがある。

● 英検

実用英語技能検定試験。日本で作成されている試験であり、全国の教育機関で利用されている。現在、アメリカを中心に大学出願時の語学力証明試験として認定されており、オーストラリアの一部の高校でも利用されている。スコアではなく「5級(初級)」「4級」「3級」「準2級」「2級」「準1級」「1級(上級)」でそれぞれ合否判定を行なうのが特徴。ペーパーテストの「筆記」「リスニング」、3級以上の「面接」からなり、4技能を総合的に測定する。

TOEFL、IELTS、英検は、日本でも受験時の英語力証明のための試験として活用する大学が増えており、2020年度の大学入試改革以降も、英語力判定に利用される。高校生のうちからこれらの試験に親しんでおけば、留学準備の際にも有利になるだろう。

● 大学出願に利用できるその他の試験

日本での認知度はまだあまり高くないが、イギリスのケンブリッジ大学の一部門が運営する「ケンブリッジ英語検定」(ケンブリッジ英検)も、英語力を証明する試験として世界で広く活用されている。ヨーロッパでの知名度が高く、イギリスやアイルランドへの留学を考えている場合、資格試験の候補の一つとして検討してみるとよいだろう。

比較的歴史が新しい試験として、イギリスの大手メディア会社ピアソンが開発・運営する「PTE Academic」がある。コンピューターによる試験で、1年のうち360日試験を実施、24時間前まで予約することができ、5営業日以内に結果が閲覧可能と、利便性が高いのが特徴だ。

なお、アメリカの大学に正規留学する際にはSAT と呼ばれる共通試験を受ける必要がある。これは英語力試験ではなく、読解・文法とエッセー・数学の試験を、アメリカの高校生と同じ条件で英語で受けるものだ。

以上、さまざまな試験を紹介したが、まずは希望の大学に出願するのにどの試験を利用することができるかを調べ、試験のウェブサイトなどで試験形式や過去の問題を見て、どのような対策を立てればよいか、自分にはどの試験が向いているかを、じっくり検討するようにしよう。

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