中央大学は、2019年4月に「国際経営学部」と「国際情報学部」の国際系2学部を新設した。「国際経営学部」は多摩キャンパス(東京都八王子市)、「国際情報学部」は市ヶ谷田町キャンパス(東京都新宿区)に設置。国際社会のビジネスや情報の分野でリーダーとして活躍できる人材の育成を目指す。
多様化し、高度に情報化された国際社会の中で、自ら問題を発見し、解決する力を持つ人材の育成が、より強く求められるようになってきました。それを実現するために開設されたのが、中央大学の2つの学部です。
「国際経営学部国際経営学科」は、経営学および経済学の知識を習得しつつ、将来グローバルなビジネスリーダーとして活躍するための能力を鍛えます。
外国語でのコミュニケーション力を磨くため、設置科目の7割以上の授業が英語や中国語で実施されるのが大きな特色です。まず1年次には、英語による専門科目の理解をフォローするチュートリアル科目を必修とし、英語で授業を受けるためのスキルを段階的に養います。アメリカなどへの3~4週間の短期留学には全員が参加。留学先では語学研修に加え、ビジネスに関する英語の講義・ディスカッションを行ない、企業訪問も実施します。2~4年次には海外でインターンシップやフィールドワークを体験する機会があり、最終的には英語または母国語以外の外国語で卒業論文をまとめる力を養います。
外国人留学生を対象とした9月入学の制度があり、外国人のクラスメートと共に学ぶ環境が整っています。日本・中国・アジア・ヨーロッパ・北米・中南米等、国際地域の社会や文化に関する理解も深め、経営・経済の知識のみならず、国際的な教養全般を身に付けます。
「国際情報学部国際情報学科」は、ICT(情報通信技術)が発展し、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)が進化する中で、情報にまつわる世界の諸問題の解決に貢献する人材を育成します。
インターネットやプログラミング、AIなどの情報基盤技術・サービスの仕組みを学ぶ「情報の仕組み」と、基礎的な法学とともに情報法・個人情報保護法・著作権法、ロボット・AI に関する法への理解を深める「情報の法学」を柱とし、国際的な価値観や文化を学ぶ「グローバル教養」にも重点を置いています。技術と法律、文化について総合的に学ぶことができる「文系情報学部」です。
1・2年次は、情報の仕組みや法学の学びを基礎から応用へと発展させ、同時にグローバルな素養を磨きます。3・4年次は、国際社会の実情を具体的に学びつつ問題解決の提案を行なっていきます。グローバルICT 企業、デジタルメディア企業、官庁等から実務家教員を招いて講義を行ない、課題解決を実践する演習を実施します。
夏休みにオーストラリアに滞在して現地の大学で講義を受ける ICT 留学、アメリカのシリコンバレーに拠点を置くICT 企業を訪問する国際ICT インターンシップなども、カリキュラムに組み込まれています。