ローラシアン協会では、2002年度より(独)国際交流基金日米センターと共同で「JOI (ジョイ、英名: Japan Outreach Initiative、和名: 日米草の根交流コーディネーター派遣)プログラム」を実施しています。
JOIプログラムとは、米国の草の根レベルにおける日本への関心と理解を深めることを目的としたもので、日本との交流機会が比較的少ない地域にコーディネーターを派遣し、学校や図書館などのコミュニティーで日本の文化・社会・生活・日本語に関する知識や情報を紹介したり、姉妹都市交流や学生交流プログラムを通して日本との関係づくりに携わります。
派遣期間は2年間、派遣先は米国南部、中西部、山岳部の大学や日米協会など。待遇は当プログラムの規定に基づき、補助費などが支給されます。
〈JOIコーディネーター第16期 渡部奈々さんの体験談〉
私はノースカロライナ州のウェイクフォレスト大学人類学博物館に派遣されました。
赴任中一番多かった活動は、地域の学校や図書館、シニアセンターなどへの訪問です。紙芝居や折り紙などの伝統文化、映画や音楽などのポップカルチャーの紹介を通して、多様な日本を知ってもらうために活動しました。
JOIプログラムに参加して多くの「発見」がありました。2年間を現地で過ごし、さまざまな人に日本を紹介する中で、日本や米国のことを学びました。また、仕事の仕方を考え、自分自身をより深く知る機会も多くありました。任期中の発見は今後生きていく中で大切にしていきたいものばかりです。
また、活動を通して出会う現地の人々にとって、自分も「発見」のきっかけでありたいとも思い、奔走しました。「昔住んでいた日本を思い出した」「日本に行ってみたくなった、身近に感じるようになった」という声を聞けることが、私にとってのJOIプログラムの醍醐味でした。
皆さんもぜひ、多くの人が世界に意識を向けるきっかけ作りに挑戦してみてください!