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スイス公文学園高等部 | 留学プログラム・スクール・団体紹介

 

数学や理科も英語で学び、校内では英語で生活
「スイス公文学園」で世界に羽ばたく力を養う

自然豊かなスイス・レザンの町にスイス公文学園高等部はある。

自然豊かなスイス・レザンの町にスイス公文学園高等部はある。

スイスの大自然の中にある日本人のための学校、英語だけでなく数学・理科などの授業も英語で学ぶ——こんな理想的な環境を備えているのが、レザンの町にあるスイス公文学園高等部(KLAS)である。


「1990年に開校し、国際的な実践に役立つ英語コミュニケーション力の育成を目指し、異文化理解の教育にも力を入れてきました。日本の高校の卒業資格が得られる数少ない海外校の1つであり、卒業後は海外の大学にも、日本の大学にも進学することが可能です」と、前校長であり、現在は公文教育研究会事業開発本部顧問を務める渡邉博司さんは語る。

英語で理解し、英語で発信  圧倒的な英語使用量の多さ

英語の授業は1クラス10人前後の少人数制。「教科」として学ぶだけでなく、 ESL (=English as a Second Language、第二言語としての英語)の方法論に基づき、母語である日本語の次に使いこなせるようになることを目指す。教師はTESOL(英語教授法)を学んだネイティブ・スピーカーであり、教室内で使用するのは英語のみ。単語や文法を学ぶのではなく、文学作品や時事問題に題材を取った「タスク」に取り組み、英語でディスカッションやレポート作成を行なう。

「Task-Based Instruction(TBI)と言って、与えられたタスクを、コミュニケーションをしながら実行すると、その言語の発達が促されるという手法に基づいています」。


また、英語だけでなく、数学、理科、世界史、美術などの授業を英語で受けることが可能だ。
「Content-Based Instruction(CBI)として、英語を使ってその教科の内容を理解しつつ、英語で発信することを学びます。数学などは英語で考えた方が理解しやすい部分もあり、異文化理解を促す機会ともなります」。


一方で、国語や日本史などは日本語でじっくり学んでいる。やはり与えられたテーマについて考え、それを書いたり話したりして表現することに重点が置かれ、英語と日本語双方での理解力・発信力が鍛えられている。
学校内の掲示物はすべて英語であり、全校集会も英語で行なわれる。年に1回行なわれる「スピーチコンテスト」「ライティングコンテスト」には全生徒が参加し、自分の考えを英語で表現する機会を持つ。


「日本にいるときとは、英語に触れる時間と量が圧倒的に異なります。中学校でごく一般的な英語の授業を受けてきた子どもが、KLASに入学して2、3ヵ月もすると、日常のやりとりを英語で自然にこなせるようになっています」。


現在日本の高校では「読む」「聞く」「書く」「話す」の英語4技能を伸ばすことが重視されているが、「ここでは、授業や日々の生活・行事の中で、4つのスキルが同時にバランスよく伸びていきます。単に英語が使えるようになるというのでなく、相手の意見を聞き、自分の考えをまとめ、説明の仕方を工夫するという、高いコミュニケーション力が身に付くのです」。

また、地元レザンの町はフランス語圏であることから、週に1回フランス語の授業もあり、生徒たちはフランス語で簡単な日常会話ができるようにもなるという。

日本の大学の選抜入試に有利  海外大学進学も丁寧にサポート

英語力測定のため、全員が年1回以上IELTSかTOIECを受験することになっている。IELTSのスコアは海外大学進学の際に英語力の証明として使用できる。TOEICは日本の大学や企業で英語力の目安として用いられ、一部の大学では受験時の英語力評価に採用している。

「卒業生は、約4分の1が海外大学に、残りの4分の3が日本の大学に進学します。日本の大学では現在、総合型選抜(旧AO入試)や学校推薦型選抜(旧推薦入試)の比重が高まっており、タスク解決型の勉強を重ねてきたKLASの生徒には有利であると言えます」。

海外大学進学を希望する生徒には、エッセーの書き方などを丁寧に指導する。アメリカの大学協会の定めた基準に沿った授業、AP科目もあり、好成績を収めると、アメリカの大学の入学審査に有利に働くことがあるという。
ヨーロッパの中央部に位置するスイスの地の利を生かし、年に2回、スイスや近隣の国を訪ねてその文化や自然について学ぶ研修旅行がある。アフリカや南アジアの開発途上国を訪ねてボランティアを行なう活動もあり、それをきっかけに、大学で開発学を学ぶことを決めた生徒もいた。


公文教育研究会事業開発本部顧問の渡邉博司さん

「国際的な機関や企業、NGOで活躍している卒業生たちがいて、ヨーロッパ出張のついでに学校を訪ねてきてくれることもありました。変化の激しい社会の中にあって、高い国際意識を持つKLASの卒業生には、活躍の場がさらに広がっていると言えるでしょう」。

婚活、原子力問題 ―「考える」英語授業を実施

英語で理解し、英語で発信することを実践しているKLASの授業の例を紹介しよう。

● 英語 READING

テーマ:Finding a Spouse(結婚相手を探す)

  • 1. 婚活、結婚について知っていることを英語で話す。
  • 2. 婚活について書かれた英文テキストを読む。
  • 3. 海外と日本の婚活事情の違いを、ペアで話し合う。
  • 4. グループごとに話し合い、意見をまとめてクラス全体で発表する。
● GLOBAL ISSUES(地球規模の問題について考える選択科目)

テーマ:Nuclear Power(原子力発電)

  • 1. 原子力発電について、生徒から生徒へ英語で質問する。
  • 2. 福島の原子力施設についての英語ニュースを見る。
  • 3. ニュースについて、生徒たちが用意した内容理解の質問に、他の生徒が答える。
  • 4. グループごとに討論する。

いずれも、生徒たちが授業に主体的に参加しているところが特徴だ。気になる点は、KLASの説明会で確認しよう。東京(オンラインあり)・大阪・名古屋・福岡で開催されている。


TESOLを学んだネイティブスピーカーの教師によるKLASの授業風景

School Data

スイス公文学園 広報室

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