バチカン市国のサン・ピエトロ・バシリカ聖堂の中心にある銅と木の天蓋は、1700年代半ば以来初めての大規模な修復を受けることになっている。
この天蓋は、高さが約30メートルで、教会の主祭壇を覆っている。イタリアの芸術家ジャン・ロレンツォ・ベルニーニによって設計され、1634年に完成した。この教会は、最初のローマ教皇聖ペテロが埋葬されたと言われる場所の上に立っている。
聖ペテロはローマ皇帝ネロの統治中に殉教者として1世紀に死去した。
この修復プロジェクトには約70万ユーロ(1億1,400万円)がかかる見込みだ。プロジェクトは2月14日に始まり、11月下旬までに完成する予定だと、バチカン市国の職員らは述べた。
完成は2025年の聖年のスタートに間に合うようにされる予定だ。聖年は「ジュビリー」としても知られ、少なくとも25年ごとに行なわれる。2025年の聖年はクリスマス・イブに始まり、このとき、ローマ教皇がバシリカ聖堂の聖年の扉を開く。