7月下旬に発表された調査によると、若い世代の白人と黒人の成人の間での所得格差は、X世代(1960年代半ばから1980年代前半に生まれた世代)よりもミレニアル世代(1980年代前半から1990年代半ばに生まれた世代)で縮小しているという。
27歳の年齢までは、貧しい親の下に1978年に生まれた黒人のアメリカ人は、貧しい親の下に生まれた白人のアメリカ人よりも、年間約1万3,000ドル(200万円)少ない稼ぎとなった。
しかし、ハーバード大学とアメリカの国勢調査局の研究者たちによる調査によると、1992年に生まれた人々の人種による所得格差は9,500ドル(140万円)だったという。
この調査は、所得の流動性―人の所得がある1年と後の1年の間にどのくらい変化するか―を検証した。
貧しい黒人の子どもは所得の流動性がより大きく、他方、貧しい白人の子どもは所得の流動性がより少なかったことが、この調査で分かった。
研究者たちは、政策立案者が流動性を促進する方法を提案した。彼らは、若者のメンターシップ・プログラムと、学校への投資を増やすことを挙げた。