今夏、福井県の沿岸で海水浴客がイルカにかまれた報告が12件を超えた。
敦賀海上保安部によると、合計15件がこの夏の間に報告され、昨年の5件から急増したという。
15件は全て、県外からの旅行客だった。1つの事例では、三重県から来た10歳の男児が、8月3日に敦賀市の田ノ浦ビーチで泳いでいたときに近づいてきたイルカに右手をかまれた。男児は約30針縫わなければならない重傷を負った。
1匹のイルカがこれら全ての被害の原因になっている可能性があると、三重大学大学院の生物資源学の森阪匡通教授は話す。イルカの行動を変えることは難しいかもしれない、と森阪教授は語った。
敦賀海上保安部は、イルカを見たらすぐに水中から離れるように人々に警告している。