科学者たちは、最期に近い恒星のクローズアップ写真を撮影したと11月21日にある研究の中で発表した。
「この星は、星の最期の前、存在している期間の最終段階にある」とチリのアンドレス・ベーリョ国立大学の天文学者の大仲圭一氏は述べた。大仲氏は、『アストロノミー・アンド・アストロフィジックス』誌に掲載されたこの研究の筆頭著者だ。
この赤い超巨星は天の川銀河ではなく、近隣の銀河系の大マゼラン雲にある。それは地球から約16万光年離れている。
画像は、チリに設置されているヨーロッパ南天天文台の超大型望遠鏡の干渉計(光の波長などを測定する装置)を使って撮影された。
この星は、ガスと塵から成る、発光する卵型の覆い(星雲と呼ばれる)に囲まれている。
これは存在期間の最終段階にあり、超新星の中で爆発する前の恒星の初めての画像だと、研究論文の共同執筆者で、イギリスのキール大学のジャッコ・ヴァン・ルーン氏は述べた。