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  3. 2023.11.17

Quietening the left brain左脳の過活動を静める

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不安に苛まれたことはあるだろうか? 後悔や将来についての不安を感じたことは? 私たちの誰もがあると私は思う。これは何が原因で、こうした不必要で不健康なストレスを避けるためにもっとうまくやるにはどうしたらよいだろうかとあなたは思ったことがあるだろうか?

私たちの不安のほとんどは過度に活動的な左脳からやってくる。私たちの脳のこの部分は論理的な側面だ。この部分は、私たちを確実に正常に機能するようにしているが、同時に、ストレスと恐怖の感覚を私たちにもたらすこともある。私たちの脳は、危険を警戒し、危険を避けるように、進化を通じてプログラムされてきた。このことは、私たちが過去から学びながら未来を恐れるようにできているということを意味する。

私が最近見たTEDトークでは、ハーバードの神経科学者のジル・ボルト・テイラー氏が、彼女の脳の左側で血管が破裂して、脳出血を患った経験について話していた。数時間にわたり、彼女の左脳は機能を停止したので、歩くこと、話すこと、読み書き、簡単なことを覚えることができないくらいだった。しかし、彼女の右脳はまだ機能していた。脳卒中の最中にあったときでさえも、彼女は強い多幸感と、「涅槃(ねはん)に到達した」という感覚があった。

彼女はその後の8年間を、彼女の脳の機能を再構築することに費やし、この期間中、脳が実際にどのように働くかについて私たちがどれほどのコントロール力を持っているかを発見し、自分のためになるように脳を役立たせるために十分な時間を使っていないことに気が付いた。

覚えておくべき重要なポイントは、もしあなたが左脳の機能を停止させ、静めることができたら、あなたは人生における不安の大部分を除去することができるということだ。

私は最近、アメリカの神経科学者でポッドキャスターのサム・ハリス氏の瞑想アプリの一部も聞いた。彼は、シンプルな脳をコントロールするエクササイズをリスナーに教えた。人生の中で最悪な日を思い出すかもしくは想像し、その記憶と共に出てくる感覚にしばらく集中する。それから、人生で最高の日または最も幸せな日のことを思い浮かべ、注意の全てをそれに集中させる。重要なことは、思考をコントロールするだけで、私たちは極度の苦痛または悲しみを、究極の幸福感へと自分で切り替えることができるということだ。

変えることができない過去について悩んで過ごして何になるのだろうか? 未来について心配して何になるのだろうか?

これについてよく要約している素晴らしい言葉を皆さんに残そう。これは19世紀のイギリスの牧師で思想家のチャールズ・キングズリー氏による言葉だ。

「今日の務めを行ない、今日の誘惑と戦おう。見ることのできないものや、見たとしても理解できないものを期待することで自分の気を散らしたり、弱らせたりしないようにしよう」。

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