「クアッド」の各国首脳は5月20日、インド太平洋地域における連携とインフラ強化に向けた新たな一連の措置を発表、同時に「威圧のない」地域を維持する必要性を強調し、中国を暗にけん制した。
「われわれは、いずれの国も支配せず、いずれの国も支配されない地域、すなわち、すべての国が威圧されることなく、自らの未来を決定するための主体性を発揮できる地域を追求する」と、オーストラリア、日本、インド、米国の4ヵ国の首脳は、広島で開催された7ヵ国首脳会議(G7)に合わせて発表した共同声明で述べた。
新しい取り組みとしては、健康安全保障を強化するためのパートナーシップ、海底ケーブルネットワークの強化、インフラ・フェローシッププログラム、そして太平洋地域初のオープンRAN(無線アクセスネットワーク)の展開予定などがある。
「われわれは、インド太平洋地域のパートナーと緊密に強力しながら、この不確実性と好機の時を共に乗り切るべきであると確信している」とクアッドの首脳たちは述べた。