欧州連合(EU)は7月13日、2011年の福島原発事故後から日本産食品に課してきた輸入規制を撤廃することで合意した。日本によるEU の農産物への規制緩和が期待されている。
2011年3月の地震と津波による福島第1原発の事故以来、EU は食品の輸出前放射能検査を義務付けてきた。
2021年以降は、福島県をはじめとする9県産の野生のキノコ類、一部の魚種、タケノコなどの食用山菜類について、放射性同位体の濃度を示す証明書の提出を求めていた。
欧州委員会は、これらの規制が全面的に解除されたと述べた一方で、日本が放射性物質の監視を続けていることを指摘し、日本は調査結果を公表すべきだと強調した。
岸田文雄首相は日・EU 首脳協議後の記者会見で、「決定は被災地の復興を大きく後押しするものであり、日本政府として高く評価し、歓迎する」と述べた。