自民党の派閥をめぐる政治資金疑惑は12月1日、最大派閥が1億円以上の資金を不正に運用した疑いで捜査を受けているとの報道があり、さらに深まった。
与党内の複数のグループによる資金過少申告疑惑が広がっており、その一環として東京地検はかつて安倍晋三元首相が率いた派閥を捜査している。
複数のメディアが報じたところによると、99人の議員を擁する同派閥は5年間にわたり、販売ノルマを超えた収入を適正に記載せず個々の議員に支払うことを組織的に行なっていた。政治資金パーティー券の販売で集まった不記載の収入の総額は1億円を超えるとされる。
政治とカネの問題に対する世間の目が厳しくなっている今、今後数週間の捜査は岸田文雄首相(の政権)をさらに傷つける恐れがある。