野球の国・地域別対抗戦ワールド・ベースボール・クラシックは3月21日、マイアミのローンデポ・パークで緊迫した決勝が行なわれ、日本が3対2で前回優勝国のアメリカを下して3度目の優勝を飾った。
日本は1次ラウンドを全勝し、準々決勝でイタリア、準決勝でメキシコをそれぞれ破った。
決勝で日本は、MLBのスター選手を大勢擁するアメリカと対戦した。9回裏2アウトでロサンゼルス・エンゼルスのセンター、マイク・トラウトが打席に立ち、チームメートの大谷翔平と対峙した。
(シーズンで最も打撃に優れていた選手に贈られる)シルバースラッガー賞9回受賞者のトラウトを大谷が140キロのスライダーで退け日本の優勝を決めると、観客は湧き上がった。選手たちはマウンドに駆け上がり、大谷をもみくちゃにした。日本にとって完璧な結末で、野球ファン以外にも大谷フィーバーが浸透した瞬間でもあった。
その二刀流選手(大谷のこと)は打率.435、2勝0敗、決勝での1セーブの活躍で最優秀選手に選ばれた。この優勝で、大谷の真の世界的な野球のスーパースターとしての地位が固まった。