岸田文雄首相は2月29日、国会の衆議院政治倫理審査会に異例の出席をし、自民党を飲み込んだ裏金問題について謝罪するとともに、政治改革を断行する決意を表明した。
「今の政治を未来の世代に自信を持って引き継いでいくことができるか。このことを思うとき、誠に申し訳ないと思っている」と岸田首相は冒頭のあいさつで述べ、党として問題に関与した議員をどのように正式に処分するか検討するとともに、政治に対する国民の信頼を回復するための法改正を訴えていくと述べた。
自民党党首の岸田首相はその後、政治資金の取り扱いに関する党内の規範の改正と、間接的であっても不正に関与した政治家に罰則を導入する法改正への道筋をつけることの必要性を示唆した。
他の議員に出席を促すために首相は2月28日、党首として審査会に出頭することを決めた。