安倍晋三元首相が一時率いた派閥に属する自民党のベテラン議員2人が4月4日、離党勧告を受けた。最近発覚した裏金問題について同党が内部での解決に奔走するなかでのことだ。
元文部科学大臣で派閥の座長を務めた塩野谷立氏と前参議院幹事長の世耕弘成氏は、大規模な政治資金不正処理に関与したとして自民党から正式に処分を受けた39人の中で、最も重い処分を受けた。
自民党の党紀委員会は、数週間にわたる執行部との議論と数回にわたる内部調査の末にこれらの処分を下した。
安倍派の西村康稔・前経済産業相と下村博文・元文部科学相の2人は、自民党から党員資格停止1年の処分を受けた。高木毅・前国会対策委員長は半年の党員資格停止となった。