イタリア北部ボローニャの当局者たちは、市の象徴となっている12世紀の2つの塔のうちの1つについて、それが斜めに傾いているために倒壊につながる恐れがあるため、その周辺エリアへの立ち入りを制限した。
同市は12月1日、ボローニャの中心部を見渡すいわゆる「2つの塔」のうちの1つ、ガリセンダの塔の430万ユーロ(6億9,000万円)の補強工事を発表した。この2つの塔は、数世紀にわたり画家や詩人にインスピレーションを与え、争いの間には見張り場として機能してきた。補強工事は1月と2月の間に進められる。
イタリアの市民保護機関は、差し迫った危険はないものの、警戒を意味して、この場所に警戒警報を出してきた。
ガリセンダの塔は、1109年から1119年の間に建設されたこの2つの塔のうちの背が低いほうの塔で、現在はアシネッリの塔の97メートルに対して、48メートルの高さで立っている。マッテオ・レポーレ市長は11月の討論会で、ガリセンダの塔は建設当初から傾いていて、「それ以来ずっと懸念されてきた」ことに言及した。この塔は中世時代、鉄製品と、パンを焼くオーブンが内部に作られたときにさらにダメージを負った。