ネコは多すぎて、甲殻類は十分でない:現在の絵文字の種類は、自然の中に見られる生物多様性の幅広さを正確に表していない―そしてそのことが保全活動にダメージを与えていると科学者たちはいう。
『アイサイエンス』誌に12月11日に発表された分析では、現在の絵文字の種類の中で動物たちはよく表わされているが、植物、菌類、微生物は軽視されていることが分かった。
「生物多様性の危機はインターネット上の世界からはかけ離れているように見えるかもしれないが、ますますデジタル化されているわれわれの社会において、私たちは、絵文字が地球上の生命の多様性に対する意識を高め、理解を育む潜在的な可能性を過小評価すべきではない」と、論文の著者のステファノ・マモラ氏、マティア・ファラシ氏、ジェンティレ・フランチェスコ・フィセトラ氏は述べた。
チームは、絵文字が整理されたインターネット上のカタログ「エモジペディア」の中に見られる動物と自然に関連する絵文字を評価し、これらが2015年から2022年の間にどのように変化してきたかを追跡した。
動物の中では、脊椎動物―哺乳類、鳥類、爬虫(はちゅう)類、両生類を含む―があまりにも多く登場して、動物の絵文字の76%を占めている一方、昆虫を含む節足動物、クモ形類動物、甲殻類の登場は比率として少なかった。