核弾頭を搭載するために使われたタイプと同じもので、今は作動していないロケットがワシントン州の亡くなった住民の家のガレージで発見されたと警察が発表した。
ベルビュー市の警察は2月1日、シアトルからワシントン湖の向こう側にあるこの市内の家屋のガレージで軍事目的で使えるほどのロケットが見つかったとの通報に対応した。オハイオ州デイトンにある空軍の博物館が1月31日に、この物品を寄付するとの申し出を報告するために警察に電話をかけてきたと警察は述べた。この物品は、近隣のある住民が話すには、住宅を一般公開して故人の遺品を売る販売会で購入されたとのことだ。
爆弾処理班の作業員たちがさびた物体を調べ、これは1,500トンのW25核弾頭を搭載するために設計された無誘導の空対空ロケット「ダグラス・エア2・ジニー」であることを突き止めた。核弾頭は付いておらず、ロケットの燃料もなかった―「要するに、この物品は爆発の危険のない人工物だということを意味する」。
「この物品は作動せず、軍はこれを返すようにと要請もしなかったので、警察はこの物品をその近隣住民のもとに残し、博物館での展示用に修復されることになった」と警察は述べた。
空軍兵器博物館財団によると、このロケットはアメリカとカナダが冷戦中に使っていたものだという。