すべてのことについて読もう、今すぐに―さもないとさらに4年間待たなければならなくなる。フランスの風刺新聞「ラ・ブージー・デュ・サプール」は2月29日にのみ発刊される。
これは、うるう年だけの出版物で、ドン引きのダジャレと、過去4年間の出来事についての批評でいっぱいだ。
2024年版には、人工知能のおかげでフランスにはもう学校が必要ないのではないかと提案する記事などが掲載されている。別の記事では、安全上のリスクを減らすためにパリオリンピック中にエッフェル塔を取り壊す―そして、エッフェル塔を再構築するマニュアルをイケアに作ってもらう―というアイデアを打ち出している。
何人かの友人同士で、1980年にジョークとしてこの新聞をスタートし、2月29日生まれの漫画の登場人物にちなんで、この新聞に名前を付けた。2020年の前回版は12万部売れた。新聞売店での売上からの収益は主に、自閉症などの発達障害を持つ人々のための慈善活動に使われる。
その編集者たちは誇りをもって政治的に不適切であり、いくつかの記事はだいぶ、その、古臭く見える。しかし、そこが重要なのだ。そのことと、気分を少し上げることだ。
世界が崩壊するとき、「ときにはそれについて笑う必要がある」と、4年に1度の社説は述べている。