ファッションブランドのドルチェ&ガッバーナはアルコール不使用の新しいイヌ用香水「フェフェ」を発売したが、それが安全もしくは適切であると、全ての獣医やペットの飼い主が賛成しているわけではない。
この香水は100ミリリットル入りで99ユーロ(1万5,800円)で、動物への使用に適切であると保証されている。人間用に義務付けられているのと同等に、動物用の化粧品の安全性を保証するために設けられたセイフ・ペット・コスメティクスの規格に従っていると、ドルチェ&ガッバーナは述べた。
同社のフェフェ用のウェブページによると、相談されたイヌの飼い主の全員がこの香水は「穏やかでペットによく受け入れられた」と同意しており、獣医たちはこの製品を承認しているという。
しかし、獣医の全員が同意しているわけではない。ローマの獣医のフェデリコ・コッチャさんは、イヌが自然に持っているにおいが覆い隠されると、進行中の皮膚病に気付くことに支障が出かねないと述べた。「例えば脂漏性湿疹の場合、においは、何となく、私が診断を下すときの大事な要素だ」。
「息のにおいと、耳あかのにおいが、その香水で隠される。なので、それは私たち獣医にとって問題になりうる」とコッチャさんは述べた。