アダム・ステイプルズさんは、彼の金属探知機がビーという音を出したとき、何かを見つけたと確信した。それからまたビーと鳴った。そしてまただった。すぐに「もうずっとビー、ビー、ビー、ビー、ビー、ビーばかりでした」とステイプルズさんは話した。
イングランド南西部の農家の畑で、ステイプルズさんと6人の友人たちは、埋蔵された2,500枚以上の銀貨を発見した。これらの銀貨は、ほぼ1,000年間、地中にあった。430万ポンド(8億5,000万円)相当のこれらの銀貨は、ノルマン征服の激動の余波に何があったかを解明するのに役立つだろう。
「本当にすばらしい発見です。その年を代表するような発見です。そして私たちはもう1枚見つけました。5個か10個はあるかもしれないと(私たちは思いました)」。
「そして、発見したものはどんどん増えていくばかりでした」と彼は語った―アマチュアの発掘マニアとして、イギリスの畑とあぜ溝を探してきた彼の30年間で最大の発見だった。
2019年に発見され、最近になってサウス・ウェスト・ヘリテージ・トラストが獲得したこの埋蔵物は、1066年と1068年の間に鋳造された銀貨で、合計で2,584ペニーとなり、征服王ウィリアム1世を描いたものもあれば、戦いに敗れた先代のアングロ・サクソン人のハロルド2世を描いたものもあった。