チェン・チェン・チンメイさんは台北で開かれた大会で、35キロのウェイトリフティングのバーを腰まで持ち上げてにっこりと笑うと、バーを落とし、熱狂的な群衆に向かって誇らしげに手を振った。
チェン・チェンさん(90)は、パーキンソン病と診断された後、運動を始めるように孫娘から勧められ、昨年から鉄製のウェイトを上げ下げしている。彼女は、姿勢を正すのにこの運動療法が役立っていると考えている。
三世代に渡る彼女の家族も、チェン・チェンさんを観ていた数百人の人、そして12月21日に開始された重量挙げ大会に出席した他44人の70歳以上の人に含まれていた。
3ラウンドある大会で、持ち上げる人に安定性を与え、様々な握り方が可能とされている六角形のバーを使い、チェン・チェンさんは45キロもの重さを持ち上げた。
「私は年を取った人たちみんなに運動に参加するように伝えたいです」と、チェン・チェンさんは大会の後でロイター通信に語った。「とてもきつい運動をする必要はありませんが、健康を維持するのに役立ちます」。
チェン・チェンさんは、この大会に出場した唯一の90代の人ではなかった。最高齢の出場者は92歳だ。