考古学的な宝の山となってきたシベリアの洞窟の中で、ヘラジカの犬歯―ペンダントにするために穴が空けられた―が科学者らによって掘り起こされた。科学者らは、約2万年前に作られたこの興味深い人工物が汚染されるのを避けるために注意した。
科学者らは5月3日、古代のDNAを抽出する新しい方法で、この物質(ヘラジカの犬歯のこと)のずっと昔の持ち主―ロシアのアルタイ山脈のふもとの小丘で暮らしてきたと知られる狩猟採集民に近い関係のある石器時代の女性―を特定したと発表した。
道具として、もしくは、個人の装飾品のために使われた物体は、過去の行動様式や文化についての見識をもたらす。