ウイルス感染への対応において重要な役割を担っていると思われている分子、ヒト白血球抗原(HLA)の特定の遺伝的変異体を保有している人は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染しても無症状でいる可能性が2倍だと、研究者たちが7月19日に発表し、「特定のウイルスに耐性のある人」と呼ばれる幸運なグループについての初めての説明となる可能性があるものを提供した。
『ネイチャー』誌に掲載された研究によると、この変異体のコピーを2つ持っている人々は、COVID-19の症状を全く発症しない可能性が8倍になるという。
これまでの研究は、パンデミック中のCOVID-19感染者数百万人のうち少なくとも20%が無症状だったと示唆している。