日本の研究チームは、現在心不全に使われている既存の薬品を使うことで、薬剤耐性のある乳がんの幹細胞の亜集団を分離して抹消することに成功したと発表した。
この研究結果は11月16日に『ジャーナル・オブ・クリニカル・インベスティゲーション』に発表され、いわゆるトリプルネガティブタイプ乳がん(TNBC)の患者の治療の開発に今後つながりうると、金沢大学の後藤典子氏が率いる研究チームは述べた。
TNBCは、一般的ながんよりも急速に成長することで知られており、治療の選択肢もより少なく、患者により悪い見通しを示す傾向がある。