世界中で年間数十万人が、蚊に刺されることで感染するマラリアなどの病気で死亡している。蚊による虫刺されは全て、オスの蚊にはない特別な口の構造を持つメスによるものだ。
しかし、常にそのような状況だったわけではなかった。研究者たちは、知られている中で最古の蚊の化石―レバノンの町ハンマナ付近で発見された1億3,000万年前にさかのぼる白亜紀の琥珀のかけらの中に閉じ込められていた2匹のオスの蚊―を発見したと発表した。彼らが驚いたことに、このオスの蚊には、今はメスにしか見られない、細長い突き刺して吸う口の部分があった。