稀だが深刻な種類のバクテリアの感染に関わる件数が日本で昨年、過去最多の941件となり、保健当局では人々に手洗いや傷の手当てといった基本的な予防対策を取るように促している。
A群溶血性レンサ球菌と呼ばれるバクテリアが原因となることが最も多い劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)は1992年に日本で初めて報告された。それ以来、年間平均100~200件が報告されてきたが、国立感染症研究所によると、2023年の報告数は2019年に記録された前回過去最多件数の894件を上回ったという。
STSSを発症した患者の致死率は30%だ。