遺伝子治療により、遺伝性の難聴で生まれた複数の子どもたちが、聞こえるようになった。
1月24日に発表された小規模の研究論文は、中国で治療を受けた6人中5人の子どもが聴力を著しく回復した様子を記録している。1月23日に、フィラデルフィア小児病院は11歳の少年に同様の改善を発表した。1月の初めに、中国の研究者たちは他2人の子どもたちにおいて、ほぼ同じ様子を示す研究を発表した。
これまでに、この実験的な治療は稀な症状1つのみにターゲットを絞っている。しかし科学者たちは、同様の治療がいずれ、遺伝子が原因となる他の種類の難聴を持つもっと多くの子どもたちに役立つ可能性があると述べている。世界的には、3,400万人の子どもたちが難聴もしくは聴力喪失になっており、そのうち最大60%が遺伝子が原因となっている。