宇宙線に基づく年代測定法により、ウクライナ西部で発見された石器がヨーロッパにおける人間の居住を示す証拠として知られているものの中で最古―140万年前―のものと特定され、これまでに知られていたよりも数十万年前にその大陸(ヨーロッパのこと)に人が住み着いていたことを示している。
研究者たちは3月6日、その石器―知られている中で最も原始的な種類―は当初、1970年代にコロレボ町付近で発掘されたが、その年代は不明のままになっていた。
この石器を作った人は、約200万年前に登場してアフリカ、アジア、ヨーロッパに広がっていた初期のヒトの種族のホモ・エレクトスだった可能性があると研究者たちは結論付けた。