研究者たちが2013年にインドネシアのフローレス島にあるマタ・メンゲ遺跡で長さ88ミリの棒状の骨の化石破片を発掘したとき、その破片は当初袋に入れられて「クロコダイルの骨の破片?」とラベルされた。研究者たちがそれが実際には何であるかを知ったのは後になってからだった。
これらの上腕部の骨の破片は、70万年近く前までさかのぼり、人類の進化系統のどの種のものとしても知られている中で最小の肢骨を構成している―この骨は、「ホビット」というニックネームのある絶滅した小型人類種「ホモ・フローレシエンシス」の成人のものだ。骨の大きさを基に、この個体は身長が約1メートルだったと研究者たちは述べている。