ドバイで開かれている気候変動に関する会議「国連気候変動枠組条約第28回締約国会議」(COP28)で、12月5日に見られた交渉文書の草案によると、国々は国連首脳会議の最終合意の一部として化石燃料の段階的廃止を求めることを検討しているという。
12月5日に発表された調査で、化石燃料の燃焼による世界の二酸化炭素排出量は今年過去最高と記録する見込みで、気候変動を悪化させ、より破壊的な異常気象に拍車をかけている。
国連の気候変動を管轄する組織によって発行されるCOP28の最終合意となる可能性があるこの草案は、このサミットの決定的な議題と見なされているもの、すなわち、国々は最終的に化石燃料の使用を終わらせることに合意するのか、それとも化石燃料の役割を維持するために争うのかという問題の周辺で交渉を開始する。
この草案の文書には、3つの選択肢が含まれ、これを約200ヵ国の代表団が検討する。
この文書の1つ目の選択肢は、「秩序ある公正な化石燃料の段階的廃止」として掲載されている。国連の専門用語では「公正な」という用語は、化石燃料を燃やしてきた長い歴史を持つ富裕国が、国の資源を今開発している貧困国よりも迅速に、化石燃料を段階的に廃止するということを示唆している。
2つ目の選択肢は、「未対策の(排出削減対策をしていない)化石燃料の段階的廃止に向けた努力を加速する」ことを求める。3つ目の選択肢は、化石燃料の段階的廃止に言及することを避けるものだ。