日本の宇宙機関(JAXAのこと)は2月17日、次世代H3ロケットの打ち上げに成功し、1年近く前に最初のモデルの失敗を経て、この国の衛星打ち上げと宇宙開発の野望に待望の後押しをもたらした。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業が開発したこのH3液体燃料ロケットは、鹿児島県にある種子島宇宙センターから午前9時22分に打ち上がった。
このH3ロケットは、ロケットの飛行実績を確認するため、地球の観測衛星「だいち3号」とほぼ同じ重さの2.6トンの模擬衛星「VEP-4」を搭載していた。「だいち3号」は昨年3月に1号機の打ち上げ失敗で失った。
飛行試験として飛ばされたこのロケットは、相乗りの積載物として2機の小型衛星も搭載していた。
日本の主力ロケットとしてのH3ロケットの開発は、2001年から運用されてきたH-IIAロケットと交代させるために10年前に始まった。打ち上げ回数を増やし、政府だけでなく国内外の商用利用者からも受注を獲得するため、JAXAはH3ロケットの費用を、民間用部品や3Dプリンターで作られた部品を採用することによって、一機当たりの費用をH-IIAの半分の約50億円にまで削減したいと考えている。