井上尚弥は東京ドームで、ルイス・ネリとのスーパーバンタム級防衛戦の第1ラウンドでノックダウンされたとき、ファンたちをドキッとさせた。しかし、このチャンピオン(井上のこと)は、この部門の紛れもない王者としての彼の足場を揺るぎないものにしたこの試合の主導権を握り、みんなをすぐに安心させた。
井上(27勝0敗)は第1ラウンド後は主導権を握り、ネリ選手から第2ラウンドと第5ラウンドでダウンを奪い、その後、第6ラウンドでは右フックを食らわし、このメキシコの人(ネリのこと)をロープに力なく倒れ込ませた。レフェリーが試合を止め、井上のTKO勝利となった。
「倒した瞬間は、もういつになく最高な気持ち」と井上は語った。井上は、スーパーバンタム級4団体統一同級王者の座を守った。
この試合は、1990年のマイク・タイソンさんとバスター・ダグラスさんの有名な重量級のタイトル戦以来、東京ドームでの初めてのボクシングの試合のメーンイベントだった。
ダグラスさんはその夜、タイソンさんを破り、不可能と思われていたことを成し遂げて世界に衝撃を与えた。ネリは、彼が同じような衝撃的なことをやってのけるかもしれないというつかの間の希望を彼のサポーターたちに与えた。
「東京ドームでの34年ぶりのボクシングのメーンイベントとしていくらかのプレッシャーを感じていたが皆さんの応援から力をもらった」と井上は述べた。「ここに駆けつけてくれた4万人のお客さん、今日は本当に満足する試合だったと思う」。