オーストラリアのアウトバックで最も有名な場所の1つは、カルルカルル/デビルズ・マーブルズ保護区だ。ここは、ノーザンテリトリーにある最も近い大きめの都市アリス・スプリングズから車で4時間もかかる。しかし、到着したら、なぜ今まで一度もここに来なかったのだろうと不思議に思うだろう。
地元のアボリジニの人々の言葉で「カルルカルル」とは、「丸い巨石」という意味だ。それらは数百万年の間に形成された。まず、溶岩が冷えてひび割れる。地上に出てきた岩もあり、そこでは水と気候で岩が滑らかになり、今私たちが見ているような巨石になっている。
巨石は今でも変化していて、日中に大きくなり、夜に小さくなる。数百万年の間に、これらの小さな動きで実際に巨石のいくつかが割れている。
保護区のほとんどが地元のアボリジニの人々にとって聖なる場所となっている。伝説によれば、デビルマンがここを歩いて通過して、彼の髪の毛のボールをいくつか落とし、それがこの大きな赤い巨石になったとされている。
楽しめる遊歩道がいくつかある。ネヤンジキ展望台まで歩いて上り、18平方キロメートルの保護区のパノラマビューを楽しもう。4キロのヌルーク遊歩道を散策しよう。オオトカゲやさまざまな鳥たちなど、そこに生息する野生の生き物たちを見逃さないようにしよう。ディンゴも見られるかもしれない。
キャンピングカーに乗っているなら、一晩滞在しよう。日没直前の温かな柔らかい光を活かして、素晴らしい写真を撮ろう。夕焼けの赤い色合いが巨石をふんわり柔らかく見せるだろう。そして太陽が沈んだら、明るい天の川が主役となる星でいっぱいの夜空が見える。焚火台のまわりでマシュマロを焼いて、シラーズのワインを1本開けて、平和と静けさを楽しもう。